初めまして。

 

社会人になってからバスケットボールを始めましたが、

これまでサッカーだけをやってきたからか、

体育館では思ったように動くことができません。

 

個人練習は無駄な努力。の記事も読みましたが、

まだ始めたばかりでルールもおぼつかない自分には

実戦のなかでスキルを磨いていく段階ではないのかと感じています。

 

基本となるシュートフォームやバッシュで走る、止まるといった

動きなども実戦の中で磨いていくべきなのでしょうか?

 

それとも駆け引きのないフリースローや一人での速攻をイメージしながら

最低限のところまでは個人練習を積んだ方が良いのでしょうか?

 

 

 

 

はじめまして。一ノ瀬です。

 

社会人からバスケを始められたんですね!

 

社会人では部活のような相手がいない練習、

パターン練習といった上達につながらない練習ではなく。

 

試合という上達に直結する練習を繰り返すことができます。

 

自分で練習メニューやプレーも自由に決められますし。

 

社会人のバスケが一番楽しいし、上手くなれると思ってます。

 

僕が知っている人の何人かは社会人から始めたのにも関わらず、

すごい上手い人もいますし。

 

 

ぜひ、バスケを思いっきり楽しんでください。

 

 

サッカーで培われた運動能力は必ずバスケで生きてきます。

サッカーもバスケも自分の身体を使うという意味では共通してますので。

 

NBAのことはまだあまりご存知ないかもしれませんが、

スティーブナッシュやコービ―ブライアントは幼少期サッカーをやってましたし。

 

サッカーで磨かれてきたスピードだったり、

フットワークだったりというのはバスケでもプラスになります。

 

 

では、本題のどう練習するかについてお話させていただきますね。

 

僕はメッシの次の言葉に出会ったとき、自分のバスケ観が大きく変わりました。

 

 

ドリブルの練習をしたことなんて一度もない。

試合になるとなぜかできるんだ。

 

何も考えてないんだ。一瞬のプレーだからね。

とっさの判断で上手くいったんだ。

 

 

僕は全てのスキル。

 

シュートフォームだったり、ドリブルのテクニックだったり。

動き方だったり、パスの出し方だったり。

 

それらは練習で積み上げて、意識的に作り上げていくんじゃなくて。

 

 

ひたすら実戦を繰り返す。

相手がいる中でプレーする。

 

その中で無意識のうちに、感覚で、自然と導き出されるもの。

 

このように考えています。

 

サッカーで言えば、ブラジルやアルゼンチンの子供たちは

ひたすらストリートで試合を繰り返す。

 

アメリカでも、ストリートのコートで試合を繰り返す。

 

とにかく試合をして、楽しむ。

 

 

バスケやサッカーで遊ぶ。

そこで自然と駆け引きだったり、判断だったり。

 

体格差を埋めるようなテクニックが自然と身についていく。

 

バスケやサッカーは教えられて上手くなるものじゃなくて。

 

自らがプレーして得た感覚でしか上手くなれない。

 

 

僕は高校から部活に入って本格的にバスケを始めたんですけど。

 

中学のときはひたすら一人でドリブル突いたり、シュート打ったり。

近所のコートで高校生に混じってハーフコートの3対3とかやって。

 

けど、いざ高校の部活に入るとへたくそだったんですよ。

 

同級生に地区選抜に選ばれるような上手いやつがいて。

そいつは平均30点くらいとるようなスゴイやつだったんですけど。

 

 

ドリブルの引き出しとか、1対1の技の多さとか。

そういう見せかけのテクニックはどう見ても僕のほうが多彩でした。

 

けどいざ試合になると僕は何もできなくて。

 

ドリブルは止められる、パスはカットされる、シュートはブロックされる。

 

でも、その上手いやつはバンバン点をとってました。

 

 

ドリブルは普通のドリブルと、一回のシンプルな切り返し。

シュートは普通のレイアップとジャンプシュート。

 

特別なテクニックは何もしてないのに。

 

普通にプレーしてるだけ。

 

今思えば、バスケが上手いってそういうことだよなって。

 

 

テクニックはあるがサッカーが下手な日本人。

練習は上手いが、試合な下手な日本人。

 

そんな例えがありますが、

 

どれだけドリブルが上手くても。

フォームがきれいでも。

相手がいないところでテクニックを磨いても。

 

サッカーが上手い、バスケが上手いとはなりません。

 

僕もさんざん、個人練習で色んなドリブルとか。

1対1のバリエーションとか研究してきましたけど。

 

いざ、試合で使うものってなったら本当に限られたシンプルなプレーばかりで。

 

相手に合わせて、無意識に、とっさに出る動き。

個人練習でどれだけテクニックを磨いても。

 

それは試合ではほとんど生きないんだって思ってます。

 

 

あと、何かをする前に上手くやろうとする。

失敗のしない、効率的な方法を求めすぎるとかえって上手くいきません。

 

バスケが上手くなりたい。

バスケが上手くなる方法を知ってから練習しよう。

 

好きな子と付き合いたい。

絶対にフラれない恋愛ノウハウを知ってからアプローチしよう。

 

 

けどそういうノウハウを求めすぎる人というのは。

 

自分の頭で考える力がつかない。

頭でっかちになって行動できない。

行動できないから、経験を積めない。

 

これは全部過去の僕なんですけど。

 

上手い選手っていうのは、あんまりゴチャゴチャ考えないんですよ。

 

 

とりあえずプレーしてみる。

ひたすら、プレーする感覚を磨く。

 

上手い人って理屈じゃなくて感覚でプレーしてます。

 

 

上手い人にどうやってプレーしてるんですか?

本とかサイトで勉強してるんですか?

 

って聞いても。

 

何となくとか、何も考えてないとか。

そういう類のものは見たことない。

 

だいたいそんな答えが返ってきます。

 

知っているとできるは違います。

 

シュートフォームとかを頭に入れたからといって。

すぐにシュートが入るようになるわけではないし。

それが自分に合っているかもわからない。

 

ノウハウとかやり方、理論というのは言葉で表されますけど。

 

そういう言語化できるものではなくて。

 

言葉にできない、無意識・感覚・直感。

 

これを磨いていくことでしかバスケは上手くなれないと思ってます。

 

 

日本の教え方って積み上げ式なんですよね。

 

基礎が大事だから基礎練習を重点的にやって試合。

パターンを繰り返して覚えこませて試合。

 

 

英語でも単語や文法をきっちり習って…

前置詞とか複数形のめっちゃ細かいところまできっちりみたいな。

 

 

悪い意味で完璧主義だから。

 

小さなミスとか失敗が許せない。

成功したか失敗したかでしか見れなくなって。

 

とりあえずやってみるっていうのができない。

 

けど海外の子どもは試合をひたすら楽しむし。

 

ドラゴン桜ってマンガでも

 

現にアメリカ人なんかに『日本語はできるか?』と聞くと

『イェース。スシ・サムライ・ニンジャ…』なんて答えてドヤ顔してくるよ。

 

 

自分の感覚からプレーをクリエイトするから遊び心や創造性が生まれる。

とりあえずなんでも話すから、外国語がしゃべれるようになっていく。

 

 

日本だと教えられたことをきっちりしろ。

 

失敗、間違いを許さない。

 

そういう風潮があるから主体性とか、行動力が身につかない。

 

 

 

とまあいろいろ話しましたが、

 

一番大事なのはまず思いっきりバスケを楽しむことです。

 

 

あーだこーだ考えず、とにかくプレーする。

 

その中で自分に合ったプレースタイル、シュートフォームなどが

身についていくものです。

 

 

僕はこれまでのバスケ人生から個人練習は不要で。

 

ひたすら試合を繰り返すのが最短で上手くなると思ってますけど。

 

それが絶対的な答えではないと思いますし。

 

どうやったら上手くなれるか?を自分の頭で考え、それをもとに行動すること。

自分自身で気づいたこと、得たものが一番価値がありますし。

 

 

例え遠回りをしたと思うことであってもそれはどこかで

必ず次につながります。

 

 

イチローも

 

無駄な過去はない。

失敗がないと深みがない。

遠回りが一番の近道。

 

と言っています。

 

僕もこれまで色んな失敗、ミス、悩んだ時期。

 

そういうものがあったからこそ、バスケが上手くなれたんだと思ってます。

 

○○さんが思ったことや考えたこと。

 

それらをとにかく実行していってみてください!

 

 

PS

 

試合だけだとボールに触れる回数とか、自分がプレーする感覚が

少なくなるかもしれませんので1対1や3対3などをするのも

効果的だと思います。

 

あとはNBAの試合をいっぱい見てみてください。

 

人間は自分の中のイメージに従って動くので、いいイメージを

頭に焼き付けるっていうのは大事です。