バスケのサイトや本ってめっちゃ教えてきますよね。

 

このテクニックを使えば相手を抜ける。シュートが打てる。ブロックされない。

パスがカットされない、ディフェンスで相手を止められる。

 

でも、その教わることが上達を妨げる要因の1つです。

 

1年くらい前に、母校の高校生とバスケしたんでけどね。OB対現役みたいな感じで。

僕のマッチアップの子がジャブステップからのロッカーモーション使ってきたんですよ。

2:30秒からのコービーがハーデンを抜いてダンクに持って行った動き。

 

ジャブステップして一回止まって、次の瞬間に抜きにいくやつ。

 

一回目は抜かれました。

 

でも、次は相手がジャブステップした瞬間に離れて守りました。

この状態だとディフェンスはゴールとのラインに入っているから抜けません。

 

でも、その子はドライブしてきて、案の定止めました。

 

何が言いたいかというと、その子はジャブステップ→一回止まって抜くという動きを

をパターンとして使っていたということ。相手の反応を見ずに覚えてるテクニックの発表会をしていた。

 

僕が下がったのなら、シュートフェイクで釣ってから抜くほうが良かった。

でも、その子はこの技を使ったら抜けるって思っているからワンパターンになっていました。

 

バスケで大事なのは駆け引きです。

相手の逆を突くこと、裏をかくこと。

 

どれだけクロスオーバーとかを練習しても。

「コイツドライブしかしてこんわ」って思われてたら抜けません。

 

テクニックを使うから、シュートを打てる、相手を抜ける、パスをカットされないではありません。

 

相手の逆を突くから、いいプレーができるんです。

 

 

しかし、他のサイトや本はどうでしょう。

この技を使えば、このテクニックを使えば上手くなれるみたいに書いています。

 

だから、その情報を読んだ人たちは、「今からこのテクニック使ってやろう」みたいに考えてしまう。

相手がどう感じているのか、どんな反応をしているのかをフル無視してプレーする。

 

決め打ちのプレーは「たまたま」上手くいくことはあるかもしれませんが。

すぐに限界が来ます。駆け引きができていないので。

 

そして、止められたりミスしたら、「あれ?この技使えんやんけ」ってなって。

また別のテクニックや技を探しにいこうとします。

 

そうじゃないんです、そうじゃない。

 

バスケってのは基本的に後出しです。

相手の雰囲気や反応を見てから、次のプレーを決める。

後だしジャンケンって、できたらめっちゃ強いじゃなじゃないですか。

 

先だしジャンケンとか負ける確率高すぎますよね。

このテクニック使ったろ!みたいなのは先出しジャンケンでしかありません。

 

バスケで最も大事なのはかけ引きです。

 

相手の逆を突くから。裏をかくから良いプレーができるのであって。

テクニックを使うから良いプレーができるわけじゃない。

 

目の前に相手がいるのに、相手の反応をフル無視してしてプレーしても上手くいくはずがない。

 

あなたはテクニックが先に来てませんか?

サイトや本で書かれている「このテクニックを使えば…」みたいなものを信じていませんか?

 

そうではなくて、まずは駆け引きです。

テクニックはその後についてくるもの。

 

テクニックを教わろうとすればするほど、相手に合わせてプレーできなくなります。

だから、バスケは教わってはいけない。

 

自分のプレースタイルは自分で見つけていくものです。

 

アイバーソンがクロスオーバーを誰かから教えてもらったか?

マジックジョンソンがパスの出し方を誰かから教えてもらったか?

ジョーダンやコービーが誰かにシュートの決め方を教えたもらったか?

 

違いますよね。

 

彼らのプレースタイルはそれぞれがオリジナルですし。

誰かの真似と言われることを嫌います。

 

アイバーソンは他の誰にもなりたくないと言っています。

 

バスケは自分のプレー経験から感覚を掴むしか、上手くなる方法はありません。

 

為末選手は伊東選手の走り方を真似したら、自分の走りが分からなくなったと言っています。

誰かの真似をすること、誰かから言われたことをしようとすること。

 

それでは、感覚・直感が磨かれない。

 

駆け引きを磨くためには、身体が勝手に覚えるまで感覚を磨くことです。

 

今、相手は下がっているからシュート、詰めてるからドライブ、フェイントして引っかかったら右に行く、

みたいに考えてる暇はありません。

 

メッシはなぜかできるんだと言って、自分のドリブルを言葉で説明できませんし、

ネイマールも普通の選手よりも使用している脳の部分が少ないというデータがあります。

 

サッカーの王様ペレは考えていては遅い、直感でプレーしろと言っていますし。

マイケルジャクソンも考えながら踊るのは最大のミスと言っています。

 

僕自身、シュートを決めたり、ドライブで相手を抜きますけど。

何で決めれるの?何で抜けるの?何かポイントとかコツあるの?と聞かれても分かりません。

 

そんなの考えてないから。

 

ただ、目の前の相手や味方と敵の動きを見て、身体が勝手に反応している感じ。

 

どこかに書いてあったテクニックを使おうなんて意識は1ミリもない。

だからこそ、良いプレーができる。テクニックではなくて駆け引きでプレーしてるから。

 

もちろん、ミスをすることもたくさんありますけど。

 

テクニックに縛られたら、相手をフル無視してプレーしているから確実にパフォーマンスは落ちる。

 

誰からもバスケを教わることはできません。

教わろうとするほど、型やパターンにはまってしまい、柔軟に対応できなくなります。

 

自分のプレースタイルは自分で見つけるもの。

それは、どこまでいっても感覚・直感の世界です。

 

確かに「このテクニックを使えば上手くいく」というような明確な答えが欲しい気持ちは分かります。

ですが、相手は人間ですので、その通りに動いてくれるはずがありません。

 

 

 

自らプレーした経験によってのみ、バスケは上手くなるのです。